時計の電池交換/KING QUARTZ 5856-8080
KING QUARTZ 5856-8080電池交換メンテナンスです。5本届いたうちの1本。
まだクォーツが薄型化を目指していた頃のデザインですね・・・。裏蓋は”はめ込みタイプ”で、電池交換のみなら小さい電池蓋を開ければOK。
バンドも一体型に見えますがバネ棒で留まっています。”KQ”マークがバックルにあります。
スライドバックルですがセイコー独特のタイプ。バックルの固定がじつになめらか。先ずはバンドを外して。
電池蓋を開けて電池を取り出します。ラグ部もチェックしますが意外に綺麗な状態。
これが取り出した文字盤&ムーブメントですが裏蓋も一緒に出てきます。
文字盤がザラザラ模様になっているだけに、このサイズでも文字盤キャリバーは読み取れないいか・・・
ケースの内側もチェックします。こういうデザインはベゼルとケースの境目に汚れが溜まりやすいですが、この腕時計の場合はきれいです。
竜頭パイプが通る所ですが、どうしても汚れますね。竜頭の裏側もチェックします。
こちらムーブメントを取り出した裏蓋ですが、見ても分かる様に裏蓋はありますがワンピースケース構造になっている訳です。
この腕時計が発売されたのは1988年と思いますが、この頃はもうクォーツムーブメントの量産体制が出来ていますからムーブメントに費用が掛からないのと、キングクォーツですから金額もそこそこ。よってこういった凝ったケース構造に出来る訳です。2007年の今、こんな構造のケースを作って発売したら定価は20万を超えますね。竜頭パイプもチェックします。
綺麗と思っていたベゼル部分ですが洗浄器の中に入れると、みるみる汚れが浮き出してきたのには驚きました!(☆。☆)。
そして”○”のところ。バックルの本来は抜けないピンまで振動で抜けて行くでは・・・これは余計な手間が出来てしまった。
こういう事があるので一般的には時計関係の方は時計の洗浄を嫌います。このサイトでケース洗浄などの写真を載せていますが、時計屋さんでケースやバンドを洗浄して下さいと言えば、お預かりでもこういう事があるので敬遠されると思います。これがキングクォーツのムーブメント。
ドンと拡大。この頃のクォーツムーブには、もうハンダ付けは見えませね。
文字盤と目盛リングは独立していますから、文字盤にのっているだけですね。
裏蓋ケースの洗浄は完了。竜頭パイプも、ここまでは綺麗になりました。
表側ケースも綺麗になりました。こういった箇所もピッカピカ!
竜頭の裏側も洗浄で綺麗になりました。結局ケースは5回洗浄してやっとベゼルから錆が出てこなくなりました。
手間が掛かった割には見た目は全く変わらないのですね・・・(;_;)。洗浄の振動で取れてしまったバックル。
取付部もピッカピカ!この当時のスライドバンドも構造から汚れが溜まりやすく、洗浄すればものすごく汚れが出てきます。普通で5回は洗浄しなおしますね。バラバラになったバックルを組み立てます。
ハイ、完成。本来は抜けないピンが抜けましたから直してもまた抜ける可能性はあります。ハイ!バンドの取り付けも終わって。
電池交換メンテナンス完了です。