時計の電池交換/SEIKO Emblem 0842-5010
2015.6.27お預かりのSEIKO Emblem 0842-5010電池交換メンテナンスです。
「オールド・クォーツ」の部類ですから何が起こるか分かりませんが
その前に全体的なサビといい動くのか?
懐かしいモデルで後に「SEIKO Emblem」となる前のモデルか?
薄いスライド・バンドですが高級品だった頃の仕様ですからコマの密度が凄い。
よって洗浄作業は何度も洗浄し直す事になります。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
バンドの汚れもチェックして。
ラグ部の汚れもチェックします。
裏蓋を開けると文字盤&ムーブが付いて開きますから。
ガラス&ベゼルの内側をチェックします。相当な汚れですが年代からは普通の汚れ。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤のシミが気になりますが
これを触ると塗装が剥がれますから、神経を使います。
ベゼルに隠れる部分は汚れが溜まりやすい。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
こちら裏蓋ですがケースの役目も果たしている。金属のスペーサーが残っており
裏蓋の固着しておりますが、洗浄で外れるでしょう。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
電池押さえのネジが片方、飛んで紛失しております。
ムーブメント内部にも見当たりませんから後で、合う物を取り付けます。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたが。
ガラスが外れましたので接着します。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
金属のスペーサーも洗浄で綺麗に剥がれて。
ブレスも洗浄して綺麗になりましたが10回は洗浄し直して、やっと汚れが出て来なくなるレベル。当時のブレスの精密さが伺えます。
ガラスの接着完了。
ケースの内側も洗浄して綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
電池を入れて動作確認。裏蓋に収めます。意外にあさっり動き出した事に驚き。
パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
ブレスを取り付けようと手にすると黒い物が指に付き。再度、洗浄し直し。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス&ガラスの接着完了です。