時計の電池交換/Giugiaro 7A28-6000 Chrono
2015.8.15お預かりのGiugiaro 7A28-6000 Chrono電池交換メンテナンスです。
「回転ベゼルが固着」という事ですが。確かに微動だにしません。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
バネ棒も洗浄して綺麗になりました。
板巻バンドですがコマの隙間に汚れがビッシリ。
このまま洗浄すると何度も洗浄し直す必要があり手間ですから急がば回れで。
コマを分解します。
今の板巻なら分解が厄介ですが、この当時のものは1コマずつの作りが丁寧。
裏蓋の裏側もチェックして。
ムーブメント拡大。このムーブメントは特殊ですから何かあっても分解は不可。
メーカー対応も終了、もちろん交換ムーブメントも無し。
つまりは「ムーブメント取り出しは一か八か」の作業になります。
電池格納部をチェクして動作確認してから洗浄します。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。
プッシュボタンの動作も固く、パッキンのグリス切れとサビです。
プッシュボタンのカバーだけが外れました。
サビも相当なもの。
もう片方も同じ様な状態。
パッキンが接着剤のグリス切れでへばりついて抜くのに苦労しました。
プッシュボタンのパイプも洗浄して綺麗になりました。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。洗浄程度では回転ベゼルは不動です。
「外して洗浄希望」とはありましたが、それでは外した衝撃でストッパーバネが
壊れてたら、交換パーツも無し。諦めて頂くしか無い。
プッシュボタンも洗浄して綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
回転ベゼルはプライヤーでも回らない状態でしたが何とか動くようには出来ました。
ゼロ位置合わせを行って。
分解したコマを繋いで行きます。
ブレスも洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。