時計の電池交換/LASSALE 5A54-2000

2011年11月24日お預かりのLASSALE 5A54-2000電池交換メンテナンスです。

薄型クォーツにカーブガラスとはにくい仕上げ。

ラグ部の動きが片方、堅くて鈍く修整のご依頼です。これはピンが錆びているしかありませんから抜いて洗浄です。

おや?短針に汚れが・・・いえ針に「LASSALE」の文字が、これはシブイ。

ブレスバックルの腕時計ですが「ベルト調整2コマ外し」もご依頼です。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。

開け口ですが、過去に工具を突き立てたのかメッキが剥がれております。

パッキンを外して汚れを拭き取ります。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭も交換ご依頼ですが、これは特に異常はなくまだ使えます。抜くときに堅かったので竜頭が回らないと勘違いされたようですが汚れで竜頭がケースに固着していただけですね。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースは洗浄出来ず。というのもガラスの黒い外周はプリント。そこで裏蓋を閉めてバンド毎洗浄して綺麗になりました。

ラグ部のぎこちなさは外すしかありませんが工具で突いてもビクトモしない。

ベルト調整も同じで、一昼夜CR-556に浸けておきます。

ところが矢印の方向に突いてもコマに隙間が空くだけ。

工具が2本、壊れましたがそれだけ叩いても、割ピンが出たのはこれだけ。完全に錆びて内部に固着。これはベルト調整不可で「要ベルト交換」しかありません。ただ当然、メーカー在庫は無いでしょう。

そこで工具も壊れていくのでドリルで割ピンをボーリングして切削していきます。

割ピン半分を削り落としても、反対側は抜けない。この割れたところこあらボーリング。

何とか外れましたが、ここまで1時間の作業。もうムキになってやっておりその日の更新も忘れておりました。2コマ外しなので、もう一箇所ボーリング。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻しベルト調整後のサイズは「17cm強」

これはベルト調整のみで2.000円ですね。こんなベルト調整は始めて試みました。ラグ部は流石にボーリングは出来ませんから注油調整で馴染ませるのがやっとでした。

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