時計の電池交換/SEIKO デジタル電波ソーラーS770-0AA0
2014.8.23お預かりのSEIKO デジタル電波ソーラーS770-0AA0電池交換メンテナンスです。
というか「ソーラーですから電池交換は不可」。
今回は”曇り取り”がメイン。ご自分でバンドの汚れを落とすのに
時計ごとコップに浸けていたとか。この曇り取りをメーカーへ聞くと
「分解修理もセットになり25.000円」であると言う事です。
時計ごとコップとは・・・・はっきり言って無茶です。
おっと!急に画面が黒に?。正時なると反転するのか?
5本届いたうちの1本。
ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗に。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。この裏蓋、キズとか汚れではなくこういう表面仕上げになっております。
裏蓋とケースの隙間が錆びております。わざわざコップに浸けて置いたのだから仕方が無いでしょうが。
裏蓋は開きましたが、滅茶苦茶かたくて。当然閉める時もそうなります。厄介なものを預かったと後悔。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。ソーラーですからキャパシタが入っており、こちらでは交換出来ません。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
こちらは液晶側。
ケースの内側もチェックします。窓枠のような金属板がありますがガラスとの隙間に湿気がありますから、乾燥させるためには外します。
おっと、黒いラインはプリントですから剥がれました。湿気たまま長かったので塗料が浮いたいたのでしょう。
これ以上、剥がれない様にそっと乾燥させるしかありません。
どうもこれは金属板というかソーラーパネルの様です。
洗浄は出来ませんからケースの汚れを拭き取ります。
裏蓋のサビもチェックします。裏蓋は洗浄します。
ケースの汚れを拭き取ツヤが出ましたね。
電池格納部をチェクします。ここにサビが浮いていたらもうダメですが。
交換は出来ませんが乾燥させるために一晩、電池は外します。
裏蓋は洗浄して綺麗になりました。パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
この裏蓋、閉めるのに時間がかかり厄介です。
全国の時計屋さん、うっかり乾燥などで預かると大変な作業が待っておりますから覚悟の上で。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して。曇りは取れましたが黒いラインはガラスを替えない限り戻りません。こういう事もあるのでメーカーの25.000円という見積もりは当然でしょう。
バンドを洗浄ついでにラグ部のピンも洗浄して綺麗になりました。
ELライト点灯確認。
洗浄したバンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
時間を合わせて等は分かりませんから乾燥だけさせて発送になります。
良くサイトに掲載されているからとご依頼がありますが。
「この時は受付不可」ですからご注意ください。