時計の電池交換/Speedmaster 7A28-701A
Speedmaster 7A28-701A電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本。
ステンレス無垢バンドに三つ折れバックル。
微調整部分の位置をチェックしておきましょう。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。現在のクロノグラフのムーブとは違って凝った作りです。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
プッシュボタンも洗浄。
全てのボタンの動きが鈍い。
こちらも。
こちらも。
全て洗浄して綺麗になりました。
プッシュボタンのバネも綺麗になりました。
このプッシュボタンの取り外し洗浄ですが。お客様の話によると「プッシュボタン不良」でメーカー依頼したら「修理不可」と返却されたと。確かにこの修理で、頂ける費用はメーカーの人件費は賄えない。これでも1時間は掛かりますから。かといってケース交換する訳にもいかず仕方が無いところですか。
これ私に当てはめて考えれば「錆び付いたバネ棒の交換のみ」とか「錆び付いたベルト調整」のみとかと同じ。いくら人件費の安い私でも数百円の為に「1個の受付」は出来ません。店頭持ち込みで即修理が出来るレベルは別ですが、こういったところがネット受付の短所でもあります。最低限の費用が確保出来ないと出来る事も出来なくなる。
ケースの汚れもチェックします。
スペーサーもベゼルも外して洗浄します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは劣化していますから交換。
ここまでの作業では外装に振れただけで、ムーブメントは触っていません。時計の修理ってムーブを触っていくらの話でケースやバンドにいくら手間を掛けても5.000円くらいが限界。5000円といえばOHの金額である所もあります。よって外装だけの修理は割が合わないので受け付ける所は少ない。そこでOHのご依頼で費用が1万とか2万とかになればついでに行いましょうという作業です。
0位置合わせを行って。
洗浄して綺麗になったところで。
電池交換メンテナンス完了です。