時計の電池交換/SEIKO Silverwave D229-5000
2015.10.23お預かりのSEIKO Silverwave D229-5000電池交換メンテナンスです。
6本届いたうちの1本。
デジタルですが「竜頭式」。この竜頭操作がおかしいと言う事ですが。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
バックルの汚れもチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
オールド・クォーツですから洗浄の前に電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
表しますので先へ進めます。
この部分が竜頭と干渉して操作を可能に。
サビとかは無いです。
竜頭の反対側の構造。
ケースの内側もチェックして。
裏蓋を閉め洗浄レベルでの水漏れは無いかチェックしますが「防水機能は”0”」
おそらく前面パネルのプッシュボタンの防水機能が効いていない。
ケースの内側もチェックしますが水滴が入っております。
洗浄器から上げるとプッシュボタンは全て無くプッシュボタン周りの黒いパッキンは加水分解でバラバラに。
さすがに、このパーツはもう無いでしょうし。ジャンクの部品取りがあっても同じ様な状態でしょう。
ケースの内部の湿気(水滴)は数日間おいて乾燥させます。
プッシュボタンやガイド枠は重厚なステンレス。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
前面のプッシュボタンはどうしようも無く。
裏返すとパーツが落ちます。
この端子に。
この基盤が接触して信号を送ります。
ブレスも洗浄して綺麗になりました。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
プッシュボタンは無事に戻したように見えますが。
黒いパッキンは分解して消失したのでピンセットの先の部分はスカスカ。
枠とプッシュボタンは乗せて有るのみ。
よってセロハンテープで固定しているのみ。また、この防水機能が無い状態だったせいか。
ご指摘の竜頭操作ですが。機能しませんから時間合わせができません。
これでは使用は無理ですから「稼働はする観賞用」となります。