時計の電池交換/SPIRIT 6030-7060
2015.6.10お預かりのSPIRIT 6030-7060電池交換メンテナンスです。
薄型モデルですが、これが発売された時。スタンダードモデルにもブレス感覚を
取り入れた斬新さに驚き、自分でも1本購入した事を思い出します。
ステンレス無垢バンドにスライドバックル。
ブレスタイプは「スライド・バックル」という時代でしたね・・・。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋が錆びておりますがパッキンが効いていた事がよくわかります。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
ケースの腐食もチェックします。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが硬化してパリパリ。弾力がありません。
パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻し
問題無く動きましたが翌朝止まっており。クォーツ・パルスの発信は確認出来るので
「強制運針器」に掛けて動かし、以後問題無く動いているので発送ですが
分解修理の時期でもあります。
ただオールド・クォーツでもあり。分解修理しても直後に「回路不良」を超せば
お手上げですから、お勧めはしません。
しばらくは腕に付けるようにして、暖めて固くした油を柔らかくして頂きましょう。