時計の電池交換/SUPERIOR 9983-7000 スーペリア

SUPERIOR 9983-7000 スーペリア

SUPERIOR 9983-7000 スーペリア電池交換メンテナンスです。2本届いたうちの1本。オークションで入手の腕時計だそうですが、こんな綺麗なスーペリアがまだ眠っていたのですね。でも1980年代で30万弱でしたか?

当時の初任給って10万くらいが相場ですから高価な腕時計ではありました。よって”よそ行き用”って事で保管したままの腕時計が全国にまだ眠っているのでしょうね・・・

「スーペリア」については掲示板で相互リンクのTIMEKEEPERさんの所にこんな記事があるとお知らせ頂きましたのでご参考に。

竜頭には”ツインクォーツ”のマークが見えます。ベルトはセイコー独自のスライドバックル。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で電池蓋があるタイプです。綺麗な文字盤ですね・・・

ツインクォーツのマークとSUPERIORの文字が燦然と輝きます。←大袈裟(^_^)y-゜゜゜
これがムーブメント。内部は少し湿気ていますね。

裏側は綺麗な状態。電池は湿気ていますがムーブメントは綺麗なものです。って事は電池蓋パッキンはボロボロでしょう。

裏蓋パッキンを外します。これも平らになってしまってますから交換ですね。金属のスペーサーを外します。

金属部分は見ててうっとりしますね・・・竜頭の裏側チェック。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。この極端にアップライトなインデックスが特徴。またこのクラスになると秒針がキッチリ目盛の上を指すのが気持ち良いです。おおまかですが10万以下の腕時計で秒針がキッチリ目盛の上を指していたら良いのが当たった感じですね。

竜頭パイプもチェックします。外見はかなり綺麗な腕時計ですが、細部をよく見るとラグ部などの汚れが凄い。

ベルトを取り外してみます。こちらベルト側。

バネ棒も錆びていますから洗浄します。セイコー独自のスライドバックルはこちらから金具を起こします。

普通はこの反対側ですが、セイコーの高級な腕時計はこちら。そして金具を起こすのがなめらか事が特徴。安物みたいに金具が壊れるんじゃないか?と感じる事もありませんし。指で押さえると良い感触で留まります。
もう今の時代、この感触のスライドバックルを作る所は無いでしょう。ある意味セイコーだけが作れるこの技術!かも?。でも起こすと、この状態。(;^_^Aでも素材が良いですから錆びていないのです。

ベゼルとケースの境界あたりはどうしても汚れますが、この当たりが掲示板でお知らせ頂いた「ザラツ研磨」が良く分かる当たりですか。(相互リンクのTIMEKEEPERさんでした)

ケースとベルトは別々に洗浄していきますが、このベルトです。1回の洗浄で見事に洗浄層が真っ黒に(-.-;)y-~~~。このまま数回洗浄してついには沈んだベルトが見えなくなるまで真っ黒に。

しかい、外見は綺麗なベルトからここまで汚れが浮き出るとは・・・マジックを見てる気がしました。

ラグ部も大まかに綿棒で拭いてから洗浄。竜頭の裏側はピッカピカ!

竜頭パイプもピッカピカです。ケースも綺麗になりました。

ラグ部もピッカピカです。この当たりの感じがですがですね、いわゆる一つの・・・何と言いますか!

ザラツ・・・なですね、その研磨とでも言いますか、またわ!セイコーの技術力とでも言いますか、つまるところのテクニィ〜クなパワーな訳なんですねぇ。←(長嶋さん世代だからって何でココで長嶋調?Oo。。(_ _))

ザラツ研磨」でググッてこんなのありました。

さて電池蓋パッキンですが本来はこの半分くらいの太さ。押しつぶされて平らになっています。また乾燥しきっているので外すと割れましたね。

ムーブメントを戻して電池交換。電池格納部をチェックします。

大きなパッキンも潰れて太くなっています。組み立てて電池交換は完了。

結局何回洗浄したか。でもやっと汚れが浮き上がらなくなりました。バネ棒も綺麗になって。

バンドもご覧の通り。ただあれだけの汚れを出しても送られて来た時とあまり変わらないのは疲れがどっと出ますね(v_v)

ハイ、兎に角は電池交換メンテナンス完了です。如何ですが?当時のセイコークォーツの最高峰”スーペリア”。オークションでまだ出てきますよ!まだドルチェもクレドールも無かった時代の腕時計ですね。

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