時計の電池交換/SEIKO TYPE U 4623-8020
2015.5.8お預かりのSEIKO TYPE U 4623-8020電池交換メンテナンスです。
もう「オールド・クォーツ」の部類ですから作業中に何が起こるか分からない怖さがあります。起こっても「ゴメンナサイ」で済ませるしかありませんが。
オールド・クォーツですが、このタイプは分解が容易。もちろんサビが少なければですが。
ステンレス無垢バンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
電池蓋があるタイプですが、このパッキンはもうありません。
バネ棒もアンティークな物が入っておりますが、これは後で交換します。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。電池が入っておりません。
ムーブメント拡大。
電池を入れても不動です。修理のご意志は無いようですから返却するかと。
その前に強制運針器に掛けてみると針は回ります。
何度か繰り返して電池を入れれば動き出しましたので作業を進めます。
でも作業の終了時に動作するか保証はありませんが。
その場合は「洗浄代として費用は頂くことになります」
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
動きませんから、再度。強制運針器で同じ事を繰り返します。
電池蓋を外してみますとパッキンは装着されております。取り出すと割れてもいけませんから開くかどうかの確認のみ。
ブレスも洗浄して綺麗になりました。
バネ棒は交換します。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。翌日、問題無く動いておりますが使用して動作するかどうかは未確認。
なるべく不動で洗浄代としての請求はしたくないですから動作してる
その事実がある間に発送します。
分解修理する症状ですが、分解修理で費用を頂いても
後日「回路交換」となればお手上げですから、分解修理の費用も無駄になります。