時計の電池交換/YACHT Timer 8M37-7000

2013.5.17お預かりのYACHT Timer 8M37-7000電池交換メンテナンス&ガラス交換のご依頼です。

確かに傷だらけですが、このガラス交換した事がありません。形状からは「平丸」なので既製でも合わせられそうですがガラスの固定が問題。ヨットタイマーという名前だけに「接着」というのは考えにくく。かといってプラスチックパッキンも見えない。

ブレスはかなり伸びておりますが。微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗に。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。¥

弓環や裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。プッシュボタンが片方動きが変です。

どちらもプッシュボタンは外して洗浄します。

次にベゼルも外します。

ベゼルはプラスチックパッキンですが、ガラスはどうか?

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

さてベゼル&ガラスですが外せません。

どうも、このガラスは「ベゼルごと一体」で注文するようで。となると”特殊パーツ”ですし、もう「オールド・クォーツ」の部類ですから諦めて頂き、一旦は戻して返却しようか迷います。その前に「プッシュボタンが修復できるか?」

プッシュボタンのパイプも洗浄して綺麗になりました。

プッシュボタンも洗浄して取り付ければ、問題なくなりました。

プッシュボタンが直って、動作確認が出来ました。
となるとガラスは直さないと値打ちがないか?でも修理センターでは「ベゼルごとのパーツ」が無い限り防水機能の保証が出来ないために受付不可。
となると私がやるしかありません。ところが外れませんから叩き割ります。
こうやってヒビを入れないとプレス器で抜くときに破裂して飛散する危険があります。

なるほど・・・奥まった箇所でプラスチックパッキンで固定ですか。しかも経年の変化でパッキンが溶けている。それで抜けなかったわけです。

ガラスは厚い目の既製ガラスを入れて、問題は固定。
このガラス用のプラスチックパッキンは無いですから、接着剤を厚く塗ってパッキン代わりとします。防水機能はアテに出来ませんがプッシュボタンも洗浄で
防水機能が落ちているでしょうから、非防水感覚で使って頂きましょう。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ケースにベゼルを装着して綺麗になりました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

これが時間の合わせ方。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス&プッシュボタン修理。そしてガラス交換完了です。

「SEIKO・CITIZEN2012迄」 「2012より」 「2014より」 「ブランド別一覧」