時計の電池交換/TAG-HEUER962
TAG-HEUER962の電池交換メンテナンスです。7本送って頂きまして、さぁ、どれから取りかかるか?やはり一番厄介なものから行きますか!
竜頭はオリジナルです。外見は綺麗な状態ですが、これが一番厄介な訳を見て行きましょう。ベルトはステンレス無垢の三つ折れダブルロック。
エクステンション。裏蓋スクリューバック。
これが裏蓋記載。軽くスクリューバックを回すと汚れが・・・これは覚悟を決めて開けます。
ベルトも取り外して。汚れを拭いてから電池交換。
これが開けた所。ムーブメントは綺麗です。先ずは電池押さえを外します。
裏蓋の確認ですが少し錆びています。ねじ込み竜頭を緩めると汚れが。
先ずは竜頭を抜きます。竜頭内部は意外に綺麗。
竜頭パイプ周辺はさすがに凄い状態。文字盤&ムーブメントを取り出して。
パッキンは普通、裏蓋側に付いて出てきますがケース側に残っている。これが何を物語るかといえば。こうなっています。
これがパッキンを取り外したところです。本来は銀色ですが黒いのはサビです。これを削り取って行きます。とてもムーブメントが収まった状態では作業出来ませんね。
これが削り取った跡ですが、パッキンの格納される溝がサビを削り取ったが為に凸凹。竜頭パイプを掃除して。
竜頭パイプ周辺も錆びて凸凹。いかに長く溜まったホコリに湿気が付いて長期に放置されていたか良く分かります。竜頭パイプは綺麗ですね。
竜頭はもう洗浄機でケースと一緒に洗いました。ハイ、ピッカピカ!
竜頭とケースの滑りを確認。電池格納部は綺麗ですね。電池交換で問題なく動きました。これ普通に開けて電池交換のみされて、裏蓋を閉められたらと考えたら・・・・怖い!
バックルも拭いて。裏蓋も綺麗に。
このパッキン勿論交換ですが、ケースが削り取られた分、元のサイズのパッキンを入れても裏蓋閉めるときにパッキンを押しつぶす感覚が少ない。よって本来の物よりも太いパッキンを入れました。7本も電池交換ですから軽く裏蓋を磨いて完了ですね。