時計の電池交換/TAG HEUER S95.806
TAG HEUER S95.806電池交換メンテナンス。ベルトを外してラグ部のチェック。
ベルトの緩み直しの依頼もありますからベルトを取り外したい所ですが・・・片方のバネ棒が錆びて外れませんから、このまま作業を進めます。裏蓋を回すと汚れが出て来ます。
電池押さえが湿気ているのが分かります。
裏蓋も周辺が若干サビが見えますね・・・竜頭の裏側もチェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。スペーサーにまでサビが及んでいます。
こちらも若干。当然、この部分のケースに接触する部分も。錆びています。
竜頭位置のスペーサーのサビが目立ちましたから、竜頭パイプ裏側も錆びています。竜頭パイプもチェックして。
バックルもチェックします。ケースは洗浄して綺麗になりましたが、若干のサビが。
これは手作業で削り落としていきます。竜頭パイプも洗浄で綺麗になりましたが写真の下のあたりには、まだサビが。
これも手作業で掃除しておきます。これが限界、あまり削り過ぎるて隙間が出来てもいけません。
こちらもこれが限界。さて、ベルトの修理の為にはどうしても外す必要があります。でも洗浄くらいではバネ棒がビクともしません。
ドリルでバネ棒の中央に穴を空けてバネ棒を切断します。これはもう荒技、多少ケースにキズが入る場合もありますが、掛かった手間だけ料金が取れる仕事はしていないのでなるべく簡単な方法でいきます。職人さん、みたいに掛かった手間で請求出来る方が羨ましい。
はい、なんとか外れましたがサビというか、汚れが固まった感じですね。これなら、もう10回くらい洗浄したらバネ棒は外れたかも?
洗浄後でもベルトを外せばそこは、どうしても汚れが残っています。ケースの表はツヤが出ました。
サビが残っていた箇所もここまでは綺麗に。ベルトの修理も完了。
バックルも綺麗になって。ラグ部綺麗になりました。
スペーサーも拭いて。一番ひどかった竜頭周りもなんとかここまでは。
ムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。竜頭の裏側も綺麗になりました。
電池とパッキンを戻しますがパッキンが・・痩せてしまって溝にスッポリですから交換。
これで裏蓋を閉めます。修理したベルトを取り付ければ電池交換メンテナンス完了です。