時計の電池交換/TAG HEUER WT1113
2008年7月、お預かりのTAG HEUER WT1113 電池交換メンテナンスとベルト修理です。
回転ベゼルに、ねじ込み竜頭はダイバー仕様。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
これ2本届いた訳では無く右のシルバーウェーブ(私物)と同じサイズですからかなり大きなTAG HEUER。自動巻かと思ったくらいです。
ベルトが外れたという事ですが「かしめる」にもピンが途中で切れていまね・・。コマにとどいていなければかしめようも無い。
先ずはこのピンを除去しようとしましたが、かしめが堅くて抜けない。
ラグ部のバネ棒も洗浄して綺麗になりました。
裏蓋側にスペーサーが付いて来ました。
これがムーブメントで。
竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。(急に写真が緑っぽくなりましたが理由は後で)
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
竜頭パイプから湿気の侵入が認められます。裏蓋パッキンは効いていたことが分かりますね。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ました。
竜頭の溝の汚れも綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋を閉めて時間合わせ。
さてベルト修理ですが、てっきり「TAG HEUER=かしめ修理」と思っていましてパイプを引き抜こうとしてパイプを潰してしまいましたが。
他のコマも同じなのだろうか?と外してみて驚き。何とパイプの先にはネジが留まっているでは・・・唖然。何個外しても金太郎飴状態。
って事はピンが途中で切れているのでは無く、こういう構造だったとは。
いずれにしろ直すには専用のネジが必用ですが入手は不可で代用もありません。有ったとしてもパイプを潰してしまったのでねじ込め無い。代用でも良いのでお安くという事ですが。
1コマ純正品があれば簡単な事ですが入手出来ない以上仕方がありません。
用は「パイプ+ネジの頭」この長さの出っ張りがあればバンドは外れない訳です。そしてパイプに突起を取り付けできないとなれば。
コマ側に作るしかありません。メガネ用のネジを入れますが頭が邪魔、そこで四つ割で固定して削り取ります。
それだけではコマを貫通しないので更に削って。
パイプ側に固定するかコマ側にするかの違い。あとは右の写真の状態から下にコマを入れる事で挟み込みますから外れない訳です。
このベルトの正しい「ベルト調整」はこちらで。
装着すれば分からなくなりました。バネ棒も洗浄して綺麗になったところで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。