時計の電池交換/TAG HEUER CA1210-RO
2010年7月29日お預かりのTAG HEUER CA1210-RO電池交換メンテナンスです。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整部分の位置をチェックしておきます。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
ベルトの裏側のサビが気になりますね・・・。
表側にも。これはベルトをつなぐピンが錆びたものでしょう。
ラグ部と裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
ラグ部の汚れも綺麗になりました。
0位置合わせを行って。
バンドも洗浄で綺麗になりましたが。一箇所ピンが突き出ております。洗浄したときの振動によるものですが、その程度で抜けて来るのは異常です。
試しに工具で軽く突いていくとピンが割れてどんどん抜けて行きます。
反対側もチェックします。4・5本は交換になりました。他のピンも錆びてはいるが割れていないだけかもしれませんね。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了で、お預かりは2010年7月。そして2011年9月ですから1年後。時計が落ちたとお連絡がありましたがやはり、割ピンが割れたか?
さて到着ですが確かに白いセンターセコンドの0位置がずれております。
裏蓋に外れたコマが貼り付けてありました。
0位置合わせの操作で修正が効かない場合は壊れております。
が、簡単に直った!
問題はこちら何故外れたのか?写真、上のコマは割ピンでが綺麗なもの。下のコマは本来外せないコマ。つまり溶接留めの部分ですから「かしめ修理」は効かない。溶接の要の大きなハンマーで叩けば締まるでしょうがコマも凹むでしょう。
これは「溶接修理」しかないですが12.000円掛かりますし。
今回は、接着剤補強ですね。