時計の電池交換/TAG HEUER S99.213M
2011年8月19日お預かりのTAG HEUER S99.213M電池交換メンテナンス&かしめ修理でも溶接修理でのご依頼です。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整部分の位置をチェックしておきます。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
コマの外れた箇所はテープで留めてあります。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
パッキンを外して汚れを拭き取ります。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋の裏側もチェックして。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋やバックルも洗浄して綺麗になりました。
さてかしめ修理は今回「溶接修理」ということで。
ベルトだけ溶接修理に送ります。
普通は2週間ですが、今回盆明けでたて込んだということで一ヶ月掛かりました。お客様には大変お待たせしました。
さて写真が完成品。全体的には私が叩いてかしめ修理したのは違って緩い感じ。リペアさんも今回「TAG HEUERのかしめ修理」初の試みということで試行錯誤された様です。
私が叩いてするかしめ修理では全体的にコマの動きも鈍くなり、かしめ部分も遊びが無くなります。叩くかしめ修理では堅くしないとまた緩みますから。
でも溶接修理でのかしめ修理は1コマ飛びで締め込む(というか溶接剤を流し込む)のでカチカチにしなくても抜けません。全コマ溶接修理してしまうと「ベルト調整」が出来なくなります。よって仕上がりが少し動いて締まっていない様なコマも抜けない様には処理してあるそうです。
私が叩いても締まらなかった箇所はキズが大きかったですが修整して頂いておりました。おまけにヘアライン仕上げ加工まで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス&かしめ修理完了です。