時計の電池交換/TAG HEUER 980.913N

2011年7月22日お預かりのTAG HEUER 980.913N電池交換メンテナンスです。ガラスの曇り取りもご依頼です。発送後に「本物か?」というメールの内容を見まして「そういえば・・・」って感じが無くもない。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。そのバンドを洗浄したら割ピンが外れたと。

外れた割ピンもせっかく同梱頂きましたが・・・このピンでは「夕食後」しか使えません。(*o☆)\バキッ。は、冗談として。TAG HEUERのベルトで状態も綺麗であるにも関わらず割ピンが割れるか?

ベルトごと洗浄でバックルも綺麗になりましたがバックルの素材が薄い、そして軽い。

またTAG HEUERでこういう曇り方をしたのは見た事がない。

裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。ケースや裏蓋の質感は本物ですが。

割ピンがあちこち簡単に抜けますから抜けた4本は交換。TAG HEUERでは普通、錆びてもいないのに簡単に抜ける様なピンは使わない。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。ムーブメントはETAの汎用ですが何となく簡素な感じが。セイコーで言えばルキアとアルバで同じムーブに見えても質感が違うレベルの違いですが。

パッキンを外して汚れを拭き取ります。

竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。こうやって写真で見ると回転ベゼルのギザギザが浅いですね・・。この時は何とも感じなかったので回転までさせなかったが。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。写真では分かりにくいのですが文字盤表面のフィルムが浮いた様な感じが角度によって見えます。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。ケースを触っている分には違和感も無かったですが。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。曇っていたせいもあるでしょうが秒針が引きずる様な動きをするので注油調整。

全体的にツヤが出て綺麗になりましたが確かに、この時計の状態ならバフ掛けするともっと深層から輝くツヤが出るのですがキズも少ないのにツヤ薄い。

ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了ですが「本物とは言い切れない」ただでは偽物ですか?と言われても困るのですが、バンドは明らかに偽物です。それ以外は決定出来ないレベルですか。TAG HEUERでこういう感じの物はあまりお目に掛かれませんが。驚きでもあります。

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