時計の電池交換/TAG HEUER CT1111

2012年6月16日お預かりのTAG HEUER CT1111電池交換メンテナンスです。

余りコマ同梱ですが電話で「かしめ修理」のご依頼です。ただリンクはかしめ修理は出来ないハズですから、兎に角現物をみる事に。コマのストッパーがありませんが、ここはかしめでは無い。

本来はネジが入っていて抜けない構造です。

コマの側には異常は無し。そしてプッシュボタン2つとも紛失。いったいどういう使い方をしていたのか?

ブレスのキズから想像も付きます。ラグ部のバネ棒は壊れましたので後で交換します。

端から外していきますがネジが錆びております。

順次外していきますが到着時、外れていた箇所はピンだけ残った?パイプの先端にネジが切ってあって取り付けられていたものが錆びて折れ。本来、コマに刺さっているパイプもサビで外れており修復は不可。コマの交換になります。

そのために次のコマを外すと・・・何と「かしめ」。リンクはかしめていないと思っておりました。

かしめの部分をネジのコマに交換して何とか完了。メーカーへ送れば「対応はブレス交換のみ」ですか。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。プッシュボタンはこのままと言うことで。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

ただ巻芯のサビがきになりますが竜頭から浸水している証拠。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで0位置合わせを行います。が・・・プッシュボタンが効かず。

ムーブメント取り出しで針を触って0位置合わせを行います。

本来はこの部分をコーキングした方が良いですが竜頭の状態からも、もう「全く非防水」で使った方が良いでしょう。機能を完璧に戻すにはメーカー送りで7万円は覚悟ですか。

バネ棒は交換してベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。これで4.000円ですか。

「TAG HEUER1」 「TAG HEUER2」 「TAG HEUER3」 「電池交換全般」