時計の電池交換/TAG HEUER S99.006M
2012年10月27日お預かりのTAG HEUER S99.006M電池交換メンテナンスです。
回転ベゼルに、ねじ込み竜頭はダイバー仕様。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。今回、ダブルロックバックルの修理もご依頼です。
微調整部分の位置をチェックしておきましょう。
このダブルロックの押さえのバックルネジ。これが片方紛失したと言う事で。片方のネジだけはありませんから「センターラグ用ピン(パイプ)に交換します。
バックルの汚れもチェックします。
微調整部分のバネ棒が不動でしたから反対側を外します。
裏蓋はスクリューバックで。
裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
ケースとベゼルの隙間の汚れ。これは洗浄してこその綺麗さ。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻し外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
バックルのパイプをセンターラグピンに交換。
パイプのネジを外して・・・?この時「長いネジだな。。?パイプは途中で千切れて紛失?」と感じ深く考えなかったのですが。
コマ側の穴を通るかチェックします。そしてバックル側をと思ったら入らない???。
何と長いネジが両サイドから締め込んであるタイプとは。これは始めて知りました。となるともう1本、この「長いネジ」が無いと固定出来ない。
一番右のネジが付いていた物ですが。純正ネジなど持っていない。ましては入手も出来ない。そこで色んなネジを出して来て合わせみますが合う物が無い。さて困った。
とバックルを触っていると三つ折れの爪も甘いのか「パチン」と留まらない。
そこで手持ちの中古バンドを取り出してきて「三つ折れ部分のみ交換」します。もちろん普通のパイプが通せるタイプ。
これでやってセンターラグピンが取付出来ます。
少しネジの頭が大きくなりますが、そこはご勘弁。
ベルトを取り付け「バックル交換」で電池交換メンテナンス完了です。