時計の電池交換/TAG HEUER 962.008
2012年8月29日お預かりのTAG HEUER 962.008電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本。
バックルに「緩い」というお知らせがありますから診てみましょう。でも板バネの噛み合わせが浮いておりますので後で修整。
緩みの原因は、この最後のコマ。これがバックルの収まるとテコの役目をして折りたたんだ板バネを押し広げてしまう。この微調整部分の位置も関係がありそうですが本来は、そういった事は関係が無いですから、この時計の人生の何処かで修理のために仕方なく交換されたものかと。
ここも噛み合わせが浮いておりますので修整して。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をして裏蓋に戻します。全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
ベルトを取り付ける前にバックルの修整。
このコマのカーブが折りたたまれてバックルに入るとテコの原理で板バネを押します。
仕方が無く両面テープで固定、そして微調整部分を一番外にします。
その分「1コマ外す」必用があります。でも少し大きくなっても良いというお知らせがあったので、コマは足して発送です。