時計の電池交換/TAG HEUER 962.213R
2012年1月26日お預かりのTAG HEUER 962.213R電池交換メンテナンスです。ご依頼は「ダブルロックが留まらない」という事でしたので作業を進めます。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整部分の位置をチェックしておきます。
ダブルロックが使えないということで支点になっているマイナスネジのピンと思っておりましたが・・何かにつかえている。
これはバネ棒の先端が摩耗して突き出たのみ。バネ棒交換で直ります。
バネ棒もボロボロ、交換するだけで簡単に直りました。「電池は前回のお預かりで交換済み」ということなので返送となります。
さて、この方データをみると前回のお預かりは「2010年3月」ですから、あと2ヶ月で前回の交換から2年で次の交換時期。今回、送って数ヶ月後にまた「電池交換」で送って頂くのも手間でしょうから電池交換メンテナンスとします。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
バックルや裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
パッキンを外して汚れを拭き取ります。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。が、到着いたしましたメールに「開封するとベルトが外れました」と。再度、発送頂きまして。
到着いたしました。なるほど「割ピンが割れているのが原因」。
元々、割れていたのでしょうが汚れが詰まって抜けずにいたものが洗浄した事で汚れが落ちてピンも抜けたと。念の為に工具で突いてみると外れた箇所をいれて6箇所のピンが割れておりました。
抜いてみると割れてはおりませんが寸前。簡単に抜けたピン6本入替で完了です。