時計の電池交換/TAG HEUER WG1112-0

2015.10.22お預かりのTAG HEUER WG1112-0電池交換メンテナンスです。
針の夜光が黒ずんでおり、夜光塗りもご依頼ですが
修理センターでの分解修理のついでのみになります。
針の夜光が黒ずむという事は「防水機能が効いていない」という事になります。

ブレスは外せない箇所から外れてピンだけ残った状態。こういうパターンは初めてで。
かしめ修理もご依頼ですが絞まりきるか?

微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

バネ棒も洗浄して綺麗になりました。

ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。電池に湿気た痕跡がありますからムーブメント全体も同じ状態でしょう。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
綺麗にはなりましたが「竜頭パイプの先端が黒く」なており。
これは竜頭パッキンが溶けている症状。交換には「竜頭ごと交換」ですから
15.000円は掛かるでしょう。現実はそこまで対応する方は稀で
そういう方はメーカーへご依頼されるでしょう。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

さてかしめ修理ですが、ここまで緩むと「ブレス交換」するしかありません。
38.000円とか聞きますが、もう在庫があるところもないようで。

他にも何カ所か緩みがあります。

かしめ修理で締めましたが完全には締まらない。そこで接着剤補強。

かしめ修理が必要と言う事は、以後「使い方も今までよりも丁寧に使う」と変えない限り再度緩んでくるのは時間の問題。

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