メタルブレス(時計バンド)バックル修理

2015.11.19お預かりのメタルブレス(時計バンド)バックル修理です。
ご依頼は「ラグ部のバネ棒外し」。
というのも「バックルが壊れて使えないのでブレスを交換したいが外せない」という発想ですから正しい判断。

スライドバックルのスライド部分は壊れたら直せない事がほとんど。
よって普通は断るでしょう。


裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。

同梱のバックルですが分解状態。本来簡単にこうなるものでは無く。
こうなっという事実が断られる理由です。
こうなる人は、直しても必ず再現されるからで、分かっているので受けないのです。

ブレスが外せないか確認ですが、片方は問題無く外せます。
ただ片方が外れない。ケースはプラスチックなのでバネ棒とケースが固着。
それはあり得ないですがバネ棒が錆びて、伸縮しない為に外れません。

バックルのパーツは洗浄して綺麗になりました。

組み立ててみますが当時の素材の良さで、組み立てる事が可能。

開閉もチェックして。

通す側ですが変形しておりバックルを通せません。

これならバックルが抜け落ちないでしょう。ただ装着には違和感があるでしょうが。

汚れがあると噛んで変形させても、そこで洗浄します。

修正は完了。

バックルを差し込んでみて。これで抜け落ちるようでは返却となります。

バックルを留めて引いても抜けないので大丈夫でしょう。

「バンド外し」がご依頼でしたがバックル修理で収まりました。
勿論ですがこの修理に保証などはありません。
再発すれば、また対応しますがその度に費用が発生します。
「直した実例が掲載されていた」と頼み込まれる方が多いのですが、
お覚悟の上で宜しくお願いいたします。

進んで行いたい作業ではありませんね。

「溶接修理・ベルト修理」TOPへ