メタルブレス(時計バンド)溶接修理/TAG HEUER CH1113
2013年1月4日お預かりのTAG HEUER CH1113電池交換メンテナンス&溶接修理です。
余りコマ3個と小さなパーツが同梱で到着いたしました。
小さなパーツは外れたものですね・・・
溶接部分が剥がれて外れておりますが、出来れば折角の余りコマがあるので入れ替えて完了としたいところです。それなら「電池交換+洗浄3.000円コース」の範囲内ですから。
微調整部分の位置をチェックしておきましょう。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
ラグ部や裏蓋の裏側もチェックして。
さて、余りコマですが「ベルト調整出来る部分はネジピン」になております。
ところが壊れた部分は固定。弓環に近い所にピンの様なものが見えますが反対から見れば頭らしき物が見えないですから取り外しは不可。
結局、余りコマは使えません。
ラグ部や裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
さてブレスは溶接修理で送りますが、問題は出来るのか?
これだけは作業する人が見ないと分からない。
理想は外れた「小さなパーツのみ溶接修理」ですが、そんな細かな事が出来るのか?
付いても強度も必用になる部分、そこで最悪は余りコマを溶接で入れ替える。
何時も送るときには「希望を添えます」が今回は、「兎に角、診ていただけますか」と。
さて、こちらで出来る作業を進めます。ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
ラグ部の汚れも洗浄して綺麗になりました。
0位置合わせを行って。
洗浄して綺麗になったブレスを送ります。
さて戻って来ました。余りコマが3つ戻って来たということは最悪の事態は避けられた。
分かりますか?溶接箇所が、完璧。というか凄い技術だと思います。
裏側も表も溶接修理の箇所が分からない。
「今回は外れた小さなパーツのみ溶接修理しました」と、言う事で前例が無いので何処まで耐えるか分かりませんが一応は耐久試験にパスすれば発送します。という事で「ご使用頂いて外れる様なら、また余りコマを送って頂いて”余りコマ毎の溶接入替”をして貰えるそうです。
ただ私が触った感じでは正常な部分と遜色は無い強度です。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス&溶接修理完了で12.000円です。