メタルブレス(時計バンド)/TAG HEUER Cリングパイプ

2011年11月23日お預かりのTAG HEUER Cリングピンが抜けるとご依頼です。写真もなく文章で「ベルトの6時側のピンが抜ける」ということで「割ピン・バネ棒・かしめ」状態が分からず到着ですが。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。(バングル風)確かに6時側が2箇所、簡単に突いただけで抜けて来ます。

反対側も一箇所。抜いてみるとCリングパイプが薄くなって破断している。サビではありませんから時計を振る癖があってコマの隙間が出来る事でバングル風のベルトに遊びが出来て柔らかくなった感じですか。

計4箇所、簡単に抜けました。コマも遊びが出来て隙間が空いております。このCリングピンとパイプは手持ちも、既製品のパーツもありません。ましてTAG HEUERから専用パーツの入手も不可。という事はメーカーへ送るしかない。でもCリングピンのみでは無く「コマの交換が必須」と思います。そこで応急処置。

Cリングパイプは摩耗して薄くなり、抜け落ち防止の役目をせず、またコマの穴も広くなっておりますから「Cリングピンを曲げる」これで摩擦が大きくなり抜けにくくなります。証拠にピンは指では入らずベルト調整の時のように叩き込まないと入りませんでした。

ベルト調整ではなくCリングピン修整でした。これで2.000円ですかね。

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