時計の修理受付例/シャリオ7431-5130 ガラス交換

シャリオ7431-5130

シャリオ7431-5130電池交換とガラス交換の依頼です。普通のクリスタルガラスですが丸型でもなく角形でもない。これ我々は”シャミドウ型”って呼びます。三味線の胴でシャミドウですね。この形状は既製品はありませんから、セイコー純正パーツが無ければ交換は不可です。2本届いたうちの1本。

写真では分かりにくいのですが結構大きなキズがガラスにありますから交換依頼。裏蓋は”はめ込みタイプ”

これがキャリバー。ついでに文字盤の汚れもという事ですが、こういうシミは取れないのです。これは削るしかありませんから文字盤の金属の下地がむき出しになります。

よってこういう場合は粉が散らないように柔らかいブラシで擦るしか方法がありません。

ここにも見えますが、こうやって文字盤にシミが出るのは、そこから湿気が入った証拠でガラス外れの前兆ですね。ベルト取付のパイプ(ラグ部)が曲がっていますね。

こじ開けでパッキンを切ってしまいました(;^_^A。ムーブメント拡大。レトロなクォーツムーブメント。

竜頭の裏側チェック。竜頭パイプもチェックします。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。緑のサビの部分のみ拭き取ります。

このバンドの取付はフレックスバンドと同じですが、スライドバンドでこのタイプは珍しい。ベルトが錆びて外せませんから、このまま洗浄。竜頭パイプ裏側もチェックします。

竜頭の裏側はピッカピカ!裏蓋も軽く磨いて。

竜頭パイプもピッカピカ!ケースも綺麗になりました。

裏蓋もピッカピカ!綺麗になりました。

新しいパッキンを入れます。組み立てて職人さんに回します。バンドごと洗浄しましたが、かなりの汚れで5回の洗浄でやっと汚れが出なくなります。

新品のガラスに交換されて戻って来ました。良くこのガラスが入手出来たものだと驚きです。最終的には革ベルトに交換する事になりましたが「Dバックル」への交換ということで合わせてみました。このベルト分厚い腕時計の方が似合いますが、この腕時計あまり厚くは無いのですが結構しっくりきましたね。

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