時計の修理受付例/GUCCI978.002
グッチの竜頭交換と電池交換の依頼です。何でも竜頭抜けて入らないと。3本届いたうちの1本ですが、この腕時計だけテープで竜頭を留めてあります。
さて、見てみましょう。何だ・・・どうなっている?何か不自然な竜頭ですね・・・
兎に角は開けてみましょう。おや、電池が入っていません。
ケースの汚れもそれなりに、それにしても時計の大きさからいって不自然な大きさの竜頭。裏蓋裏側記載。
接着剤てんこ盛り。竜頭パイプが綺麗すぎる、まったく使えない状況ですからね。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。竜頭パイプがあるケースなのに、隙間が無くては収まる訳がありません。
ここまで接着剤を掘り起こしていきますが、基本的に大きさが違います。この竜頭はこの腕時計の物ではありません、何処で何故こうなったのか?
接着剤を更に掘り起こすと巻芯が外れました。何かの理由で折れた巻芯を適当な竜頭に接着した様子。
竜頭との接合されるネジの切った部分は残っていますが、これは取り外すしかありません。また、この巻芯は本来の物ですから使うしかありませんから、それに合う”既製竜頭”を探します。とりあえずはケースの洗浄。
外側も磨きます。電池押さえを外すとマイナス端子にも接着剤が・・・?。まったくもって不思議な腕時計。
ハイ、既製品取り付け完了。既製ですからグッチのマークはありません。裏蓋も綺麗に磨いて。
OHしなくて電池交換のみで動きました。