時計の修理受付例/HONDA YM55-6A10 クロノグラフ

HONDA YM55-6A10 クロノグラフ

HONDA YM55-6A10 クロノグラフ分解掃除です。何でもご自分で電池交換したが動かないということで送られてきましたが、どれ見てみましょう。

ステンレス無垢バンドの三つ折れダブルロック。ここからバックルを開きます。

裏蓋はスクリューバック。これがキャリバー、セイコーキャリバーですね。

しかし、このキズ。大胆にやっていますね(;^_^A。ん・・・ムーブメントにツヤがありませんが・・・

えっ!スクリューバックにパッキンが無い(☆。☆)サビを削り落とします。

竜頭が抜けなくなったということですが・・・難なく抜けましたが根本が錆びています。

この程度は交換しなくても洗浄で大丈夫でしょう。竜頭パイプをチェックします。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。内部は綺麗です。

ボタンが効きませんから取り外し。こちらもチェック。

洗浄します。プッシュボタンの穴もピッカピカ!

ケースもバンドも洗浄でピッカピカですが・・・何だこりゃ?・・・パッキンの代わりに何か粘着質のものを塗った形跡が。

これを削り落としてまた洗浄で綺麗になりました。プッシュボタンも洗浄。

ハイ、綺麗になりました。反対側もピッカピカ!

電池交換しても動きませんから表の地板をめくってみますと、先の粘着質のものがムーブメントに回っています。これはOHするしか無いでしょう。ハイOHされたムーブメント。

ピッカピカになって戻って来ました。まぁ、しかし最近ご自分で触った腕時計が良く送られてきます。結構皆さん大胆に触っていますね(;^_^A。

腕時計内部を自分で触ることを職人さんやメーカーさんは嫌います。でも私としては壊れても良い腕時計なら自分で触ってみたくなるのは腕時計に興味がある為でして、そうなれば自分で触れてこそ腕時計の違った楽しみ方も出来ます。またそうする事によって更に腕時計に興味もわいてくるでしょう。

ただ僕らは裏蓋を開けた瞬間から”腫れ物に触る感覚”で緊張しますが一般の方は大胆ですね・・・もう少し、精密機械であることを意識して触ってください。かといってそこまでの解説をするのは不可能です。電池一つ取り出すにしてもムーブメントの数だけ、痛み具合の数だけありますからね。

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