時計の修理受付例/LUMINOX Series 3900

2011年11月25日お預かりのLUMINOX Series 3900ガラス交換です。

回転ベゼルに、ねじ込み竜頭はダイバー仕様。竜頭はねじ込みでは無かったですか。

本体は布バンドにバネ棒で固定。バネ棒に通す引き通しではありません。

裏蓋は4本ネジで留まっていて右が裏蓋記載。

パッキンを外して汚れを拭き取ります。

これがムーブメントですが電池が浮いておりますね・・・

電池が浮かない様に上から押さえるバネが無いので当然ではありますが。裏蓋で押さえる作用もあるので止まりはしないと思います。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ガラスは割れというか?欠けというか?。

外して見ると凹みがあるので、そこから水が入ります。

ルミノックスのこのタイプ、始めて外しましたがケースはプラスチックなのでどうやって固定されているのか不思議でしたがガラス周辺に細くシリコンをコーキング剤として回してあるのみ。つまりは黒いシリコンより上は簡単に浸水します。この構造では10気圧は無理でしょう。

さて、取付はどうする?プラスチックケースなのでプラスチックパッキンでもなく、かといってシリコンのコーキング剤なんて持っていない。防汗コート剤くらいでは効き目は無く。

厚み「約2mm」で直径「約28mm」

一応「28mm」と「28.2mm」を取り寄せてみましたが大きい方ではプレス器で押し込んでジャストサイズ。ただ押し込んでも機密性は保てない。まして時間が経過すればケースが割れる可能性も。そこで少し余裕のあるサイズ(元のガラスと同じ)で入れます。ただシリコンコーキング剤が無い。

普通のガラス用接着剤でいきます。本来はガラスの上から染みこませますが、構造上、回転ベゼルが近いので失敗すると回転ベゼルが回らなくなる。

そこでケース側に塗ってガラスの装着。ただムラがあれば、そこだけ防水機能は無しですから、ガラスを回転させて接着剤をムラなく伸ばします。当然目盛のところに白い線がいきますが仕方がない。外観重視ならガラスを回さなければ白い線は入りませんが、接着剤が染みて濡れたような跡は残ります。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

電池押さえがないですから、このムーブメント本来の電池「SR920SW」を入れます。これならムーブメントの固定レバーを掛ける事ができて電池が浮かない訳です。

ベルトを取り付け電池交換メンテナンス&ガラス交換完了です。

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