時計の修理受付例/Ritmo Lation MILANO

2013年1月22日お預かりのRitmo Lation MILANO分解修理です。
お客様、ご自分で電池交換したが「秒針がピクピクして進まない」という事でお預かり。

専用、警鐘箱で到着。

シンボルでもある強烈な凸レンズ。

裏蓋は4本ネジで留まっていて右が裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

スペーサーを外します。電池が浮かない様にスポンジが貼り付けてあります。
これだけ深いケースに薄いムーブメントですから仕方がなお内部の様子は↑こちらでご確認下さい。。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
さてム「ーブメント取り出し」ですが、裏返しても出て来ない?ピンセットで文字盤を持ち上げても不動?。まさか雑貨ウォッチみたいに文字盤がケースに接着されている訳もあるまいし。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

文字盤の塗料が溶けて接着剤の役目をしていたようです。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

ベルトを取り付けメンテナンス完了で職人さんに託します。

後日、戻ってきて分解修理も完了と。問題無く動きはしており歯車の交換と言う事です。
針がピクピクしていたのは衝撃による歯車の噛みつき。
それをお客様「電池切れ」と思い電池交換されたようですが、電池が原因ではなく
歯車の欠損。
ただ驚いたのは

このムーブメント金色で重厚感はありますが歯車はプラスチック。
という事は基本的には分解修理出来るムーブメントではありません。
メーカーは何かあれば「ムーブメント交換」で対応でしょう。
となると「このムーブメントの流通は止められるのが自然」
今回、職人さんには分解修理をして頂きましたが手間も普通の3倍は掛かったとか。
わたし、この交換された歯車をみて愕然、この構造では再度何かあっても、
手間を考えればもう職人さんには頼めない。
よって今回「分解修理代金は頂きません」。
また何かあれば「ムーブメント交換」して貰えるお店をお勧めします。

「今後、このムーブメントの分解修理は不可」とさせて頂きます。

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