時計の修理受付例/TENDENCE

2014.1.16お預かりのTENDENCE竜頭取付のご依頼です。

時計は正常動作しておりますが、こういう場合は「正常動作の受付不可」なんて言っている場合ではありません。「竜頭が抜けると」という事ですが見てみましょう。

引くと抜けますが、こちらが気になるのは「元の竜頭が使えるかどうか?」ですから、お電話で”心棒は残っておりますか?。先端はとがっておりますか?”と質問し。

お電話で「心棒は残っている」「先端は尖っていない」という事で巻芯の先端部分だけが折れた状態を想像しておりましたが、到着して。

「写真の状態が正確にこちらに伝わっていれば、元から”竜頭交換です”」と
判断ができた事ですが、現物をみて驚き。

遊び革の状態もチェックします。

裏蓋ネジですが1本、様子が変。ネジが埋め込まれるパイプまで抜けている。

本来はケース側に埋まっているパーツです。

左が本来の姿で右が抜けた箇所。おそらく接着剤で固定されていると思われます。

スペーサーが割れている所など、随所触り慣れない人が触った痕跡。これは高く付きますが電話で金額を言ってしまった。こいう状態が分かっていれば断るか。
しっかり予算を貰うのですが、まさか修理作業の準備のために手間が掛かったと費用を請求していては、竜頭交換が10.000円を超えてしまうので仕方がない。電話で見積もりなどするものでは無いと後悔。
やはり「現物をみないと見積もりなど言えません」が正しいのでしょうが。
それでは一般的に「高額請求への前振りにしか見えないでしょう」

パイプにもパッキンが二重に。

ここが抜けております。

固定方法が分からず、修理センターへ丸投げします。余計なことをして修理センターの手間を増やさない為です。

結局、巻芯と竜頭交換。

洗浄までの手間賃は請求できそうもない時計状況なので省きました。

「修理受付例」電池交換では不動」 「ベルト修理」 「電池交換」