時計の電池交換/CORUM admiral's Cup

2012年2月20日お預かりのCORUM admiral's Cup電池交換メンテナンスです。が。この「CORUM admiral's Cupは以前に失敗があり」。以来「電池交換のみ」の受付となっております。

ステンレス無垢バンドに両開きバックル。

裏蓋は4本ネジで留まっておりますが1本、紛失されたと。「何でも良いので合うネジをご希望」ですがさて、あるかどうか?

この3本のネジもネジの溝が変形して回しにくい。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

裏蓋は洗浄して綺麗になりました。パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

ネジも洗浄して綺麗になりました。問題は「合うネジ」、これが意外に難しい。裏蓋ネジに規格品というものが無く、各メーカーでバラバラの規格ですから「ねじ山のピッチ・ネジ部の長さ・頭の厚みと長さ」が合わないといけません。ネジのピッチが合う物は頭が大きく裏蓋の穴に収まらない。30分、探しましたがこれがベスト。

あと何分探せば見つかるか?みつからないのか?が分からない作業だけに「合うネジ探し」は意外に大変。

ただオリジナルネジと比べると出っ張ります。お気に召さない場合は外して頂くしかありません。そんな状況だけにネジ代金は「0円」です。

他のネジは回りがキズだらけですが、開けるのに苦労されたと思います。それだけこのネジの脱着は難しい。

ハイ、電池交換完了です。余談ですが。

「合うネジ探し」の話しから思い出しましたが以前に店での電池交換で「今回の同じ様なパターンで合うネジ入れ」をした時に「器物破損で訴えます」という話しになった事があります。店の得意様で「若い頃はオレも”やから”もしたわ」って人に聞くと。そういう人が各地に必ず居るそうで。そういう事情から全国的に電池交換難民が溢れる原因にもなっているのでしょう。そういうトラブルを避ける方法は「交換パーツが入らない時計は触らない」しか無いからです。

となると逆に考えて出来る時計は?「セイコー・シチズン製で、製造から5年以内の物しか電池交換はしない」ということです。それでは電池交換難民続出ですね。

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