時計の電池交換/CRYSTRON 4-212444 TA
2014.8.4お預かりのCRYSTRON 4-212444 TA電池交換メンテナンスです。
今回、訳ありで受け付けましたが、もうオールド・クォーツの部類。
よって本来はお断り対象ですからご注意ください。
文字盤が回転しているので修正もご依頼です。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗に。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
弓環の汚れもチェックして。
ラグ部の汚れも。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
ケースの内側もチェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤の足が固定されておりませんから回転する訳ですが、この時代のモノなら「エト足溶接修理」が効くギリギリの年代か。
ブレスは洗浄しますがコテコテですから何度か洗浄してもコンプレッサーの
エアーを拭けば汚れが飛び散ります。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
写真の様にエト足が文字盤と縁が切れております。エト足溶接修理は
針も外して文字盤も外します。となると「SEIKO QZ」の様に「要・分解修理」
になる可能性があります。もちろん分解修理して数日後であれ回路不良が起これば
諦めるしか無い無責任な修理をするしかありません。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
今回は厚みのある両面テープで文字盤とスペーサーを固定します。
スペーサーの隙間から両面テープを貼ります。
3箇所で留めて。ムーブメントの地板にも接触させているので持つでしょう。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
弓環やバネ棒も洗浄して綺麗になりました。
7回か8回洗浄してやっと汚れが無くなったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。これでまた「文字盤が回転」
するようなら「文字盤・溶接修理」ですが、分解修理も覚悟になりますし
2〜3万くらいは覚悟頂く必要がありますが最悪、泡と消える修理はお勧めしたくはありません。