時計の電池交換/GiugiaroデジタルW680-4070
2012年4月12日お預かりのGiugiaroデジタルW680-4070電池交換メンテナンスです。「2009年にも一度、お預かりですが。」表示しないという事でしたが表示しております。接触が悪いという証拠でしょうがはたして原因は?前回のお預かりでもかなり痛んでおりましたから限界か?
3本届いたうちの1本。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整部分の位置をチェックしておきます。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントですがケース側にもパッキンが無い。
かなり湿気で曇っておりますが、これが接触が悪い原因。となるともう「ムーブメント交換」しか対応法が無くお手上げ。
サビが凄い。
金属端子がこの状態では正確に反応しないでしょう。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
黒いプラスチックの突起が回転ベゼルに反応して上下しモードを切り替えます。
ケースの洗浄は出来ませんがプッシュボタンの動きが2つ鈍いので外します。
押し込んだままに、なって戻りません。
外してみますが汚れが詰まった訳ではない。
丸の形状がいびつに変形しております。
もう一つは変形はないものの汚れが。
洗浄して綺麗になりました。あとはグリスアップしてプッシュボタンの動きは全てスムーズに。パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
電池格納部をチェックします。こちらにサビはないですから導通はするでしょう。
おや?モード切替の黒いプラスチックの棒が1本折れております。本来は右の長さが正常。1本でも折れればモード切替表示がずれるでしょう。
電池を入れて動作確認。問題無く表示しますがやはり接触が悪く瞬間的に消えます。
ベルトだけは洗浄して取り付け電池交換メンテナンス完了です。もうムーブメント交換しないかぎり正常には動作しません。それにはメーカー修理しかありませんがケースの状態などから「修理対象外」で返却されるでしょう。