時計の電池交換/TAG HEUER CG1111-0

2013年2月25日お預かりのTAG HEUER CG1111-0電池交換メンテナンスです。
「左下のプッシュボタンの戻りが悪いときがある」ということですが。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整部分の位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。

裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。写真では分かりにくいですが湿気の跡がクッキリ見えます。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。プッシュボタンの不具合は
「ボタンでは無く、ムーブメント側のプッシュボタンが当たるレバーの金属疲労」
(このパターンと同じ)
ですから押し方などにより金属レバーの戻りが悪い様です。
これは分解修理しかありませんから50.000円くらいでしょうが
メーカーの対応は終わっているかと。

裏蓋を閉め簡易防水テストがてらの洗浄。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。このままではプッシュボタンを押すと。
プッシュボタンは戻ってもムーブメント側のレバーが戻らず
針にモータードライブが掛かったまま止まらなくなる可能性があります。
接着剤固定という方法が一番安いですが、好みがあり勝手にはできないので
このまま発送します。

(写真を撮り忘れましたので他の写真を掲載)
これと全く同じような状態になっております。

ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。と梱包が終わったところで
「接着剤固定OK」のメールが。ギリギリセーフでした。

再度「ムーブメント取り出しでプッシュボタンを外します」
プッシュボタンの内と外から接着剤補強で固定。
接着剤ですから強引に押せば押し込めますから注意が必要ですが。

結果「左側の上下2つのレバーが金属疲労」ですから接着剤固定。
右の上下2つは使用可能ですから「ストップウォッチ」と「カレンダー合わせ」は可能。
ただ0位置が若干ずれます。これはムーブメント側の金属疲労で劣化したレバーを
交換しないと直らないでしょう。

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