時計の電池交換/TAG HEUER CG1122/0 セナモデル

2016.1.26お預かりのTAG HEUER CG1122/0 セナモデル電池交換メンテナンスです。

「カレンダ-の設定方法が不明・リュ-ズ押下できない・メンテナンスを希望」と
言うことでお預かりです。
※ カレンダーの設定はプッシュボタンが押せない事が原因。
※ リュ-ズ押下できない。これは竜頭では無くプッシュボタンの事でしょう。
※ 洗浄では回復いたしませんから、プッシュボタンの取り外し洗浄となるでしょう。

竜頭とプッシュボタンの動きをチェックして。竜頭は問題無く動きますが、写真で左のプッシュボタンが押し込めない。右は押し込めますが固くて戻りが悪い。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

正常動作品ですから、ご依頼にはお覚悟が必要です。オールド・クォーツでもありませんが、扱いは同じで、もうパーツの流通は停止されました。
よって基本は「受付不可」です。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。プッシュボタンですがサビで不動になったものではありません。ホコリが詰まってグリス切れ。

でもそうなったのは、以前にサビが出てパイプの側面が腐食し滑りが悪い。

プッシュボタン側は洗浄して綺麗になりました。

ついでにもう一つのプッシュボタンも外してみますが、こちらの方が意外に腐食が進んでいる。

プッシュボタン側も清掃します。

裏蓋を閉め洗浄レベルでの水漏れは無いかチェックします。

プッシュボタンは4つとも動くようになりましたが、クロノグラフの白い針がピクピクするのみで不動。この針は強制運針器で回らないでしょうから。

再度、ムーブメント取り出し。針を触って何度か回して手作業の強制運針。

そしてゼロ位置に合わせ。基本、こういう事を手作業ですること自体が「要・分解修理」の状態。本来はプッシュボタン操作のみで出来て当然の事ですから。
普通のショップでは「分解修理で数万円」という対応が親切。
私が出来る範囲はその場しのぎですが、数千円で出来る作業となると、この程度が精一杯とご理解が必要です。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。今回は電池交換はご依頼には無くそのまま。

プッシュボタンが動くようになりましたから、カレンダー修正と。
クロノグラフの動作確認。プッシュボタン操作でゼロ位置回帰が可能に。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

時間を合わせて洗浄&プッシュボタン修理完了です。

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