時計の電池交換/TAG HEUER 932.213

2014.9.4お預かりのTAG HEUER 932.213電池交換メンテナンスです。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗に。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

弓環も洗浄して綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

発送後に「竜頭のパッキン装着をご依頼していたのですが」というメールが来て再送頂きました。そう言えばご依頼時のメールに。

「メーカーで電池交換を依頼したところ、竜頭のパッキンが製造中止となっているため、電池交換のみし、パッキンなしになっていると思われます。何か適当にパッキンがあればつけていただきたい。日常防水程度のガ-ドで問題ないので。」

という文言があったなと。メーカーがパッキン無しで返送するか?
そして簡単に装着できるものなら普通は装着します。
断ったということは装着することに何か不具合があるはず。

さて再度、到着いたしました。
TAG HEUERの竜頭パッキン装着ですが、溶けた物が残っていたら
除去する事は不可ですから、新しい物を装着も不可です。
それをチェックもしていないので再送、頂くしかありませんが
前のパッキンが残っていたら、そのまま返却となります。
「前のパッキンが綺麗に除去出来る事は稀です」

先ずは竜頭を外します。こうやって拡大写真でみるとパッキンのガイドがありません。
おそらく先に洗浄しても青いサビが落ちていないくらいで、錆びて朽ちたのでしょう。

再度、サビ落としと洗浄し直し。パッキンのガイドが無い状態で装着できるのか?
99%無理ですが 、このまま返送すれば写真もなく”何もせずに返却”と思われても仕方がなく言い分け作りの作りの為の作業になります。

パッキンを押し込んでみますが、パッキンの厚み分だけ竜頭が奥まで入らず。

ところが押し込むと、除去するのに15分は掛かりました。
再度、少し細いパッキンを入れてみますが、結果は同じ。

気休めに竜頭パイプに装着しておきますが、防水テストも出来ない店ですから
せめて「日常生活くらいは」と言われても。
装着しない状態も変わらないと思って頂きましょう。
これ以上は手間ばかり掛かりますから、これでご辛抱ください。
メーカーで竜頭交換しない限り「非防水」です。

費用は頂きようも無く努力だけは認めて頂くしかありません。
他のご依頼される方の解説ページとしますか。
「だから竜頭パッキンのご依頼は受けられない」理由をご理解ください。
竜頭交換しか解決策は無いのです。

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