時計修理受付の納期/電池交換では動かない場合は分解修理(外注)

当店の分解修理は外注しております。
2012年より修理は近くの時計屋さん(といっても車で30分)へ外注しております。送らずに私の足で持ち込みますから、私の時間が取れる時にしか持込、引き取りが出来ません。
それでも「納期は一週間」くらいです。
新しい時計でも古い時計でも「分解修理のみで動けば早い」です。
「電池交換メンテナンスのみなら3日」。プラス分解修理が生じた場合、プラス7日で発送しております。

「分解修理+部品交換」2週間は掛かります。

ただ部品交換がプラスされると。「竜頭」「ガラス」「ベルト」「ベルトコマ」など。交換パーツのご依頼があると納期は「プラス2週間」です。
メーカーに在庫確認をして「在庫有り」でもメーカーの回答は「7日〜10日以内で発送致します」となります。これは時計業界の慣習の様でどうにもなりません。
”急ぎです”などは対応不可です。
迅速をモットーとする私としてはメーカー発注が生じる依頼は受けたく無いのが本音です。
こちらの緊張が途切れますから到着しても作業に掛かるのに時間が掛かります。
ガラス交換でも既製品で対応出来る物は早いです。これは取引している材料屋さんの迅速さのお陰です。「どちらも待たせる事が嫌いな個人商」という事で波長が合うのです。
よって「取り寄せ品を扱うのを敬遠する」というのも私と同じです。
ガラス交換でメーカーから到着しても私では交換が出来ず、職人さんに依頼する物もあります。となると納期は益々延びます。

また「メーカー修理」の場合も2〜3週間は掛かります。よってお客様からメーカーへ直接送って頂く事をお勧めしております。ご理解頂きにくい所でもありますが納期が長い預かりは電池交換メンテナンスのペースが乱されるのです。私が受けたら受付手数料も入りますが、それよりも「電池交換メンテナンスの納期を大事にしております」。
納期が長くなる預かりは後回しにして「電池交換メンテナンス優先」で仕事をしております。ただ、お客様からは自分の依頼がどいいう性質のものか分からないと思いますが。

基本的にココまでの修理が普通に出来る物です。
これ以降の修理は本来はお断りしている修理ですが
受ける為にはお客様の、ご理解が必用です。

「分解修理+内部パーツの修理」一ヶ月は掛かります。

職人さんに分解修理で持込み、作業の過程で分解したパーツの修理に更に外注する。
このパターンが「納期一ヶ月」です。何故そうなるのか?
「外注している職人さんだけで直る修理は一週間」ですが、その「職人さんから更に部品の修理に外注する場合」は納期は一ヶ月以上掛かります。タイミングで2週間くらいの時もありますが。

「納期が長くなるパターン」
1.現在のクォーツでも水入り(サビが凄い)などはムーブメント交換。
2.古いクォーツで「文字盤の足が折れている場合」(エト足付け修理、外注)
3.生産が終了したガラス・回路・コイルの交換。 (合う物を人の手で探す)
4.水入りでOHとなった場合、OHで動いても。数日から数ヶ月で回路不良を起こして止まるパターンが多いです。
これは回路を外した為に湿気でダメージを受けたパーツが内部で不具合を起こす様です。
(やはり電子部品は水に浸かると基本は交換するしか無いようです。)
責任を持った修理は「OHで動く事が確認出来ても先の事を考え、回路入手の確認が出来ない場合はお断り」。それが親切な対応でもありますが、こちらでは納得頂ければ分解修理します。(納期、一週間)。後に回路に不具合が出れば再修理で納期1〜2ヶ月ですが。

「納期が長くなるお預かり」

「修理受付例」電池交換では不動」 「ベルト修理」 「電池交換」