時計の修理受付例/TAG HEUER 972.013
2012年9月18日お預かりのTAG HEUER 972.013電池交換メンテナンスです。
遊環の状態もチェックします
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
ベルトに貼り付けてあるナイロンには電池の押さえが。近所で電池交換して動かなかったとか。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大ですが・・・
これでは動かないのも納得。
文字盤にもシミが出ておりますからかなりのサビが想像できます。
これがムーブメントで。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。予算が限られますので修理にも制約が多くなりますが。あとは職人さんに託すしかありません。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたが。
目盛のリングが外れました。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
ベルトを取り付けメンテナンスは完了で職人さん送り。
分解修理と回路交換(中古ですが)動くようになりました。
ただ文字盤が。以前にもあった「文字盤が剥がれるパターン」。どうもインデックスに凹凸が無い文字盤は塗装が浮きやすいようです。
そこで職人さん手持ちのガラ箱から探し出して。シミがある中古品ですが
インデックスに凹凸があるので、少し豪華にはなりましたがシミがあるだけに、職人さんは文字盤の費用は頂かないということで。やはり文字盤を触って消してしまった事の罪滅ぼしですか。職人さん、高齢の域に入ってきたので技術力と判断力の衰えの複雑な心境なのでしょう。
ベルトを取り付け分解修理+回路交換+文字盤も替えて今回「13.000円」でした。